マサイマラ国立保護区
ヴィクトリア湖とアフリカを南北に走る大地溝帯の間にある見渡す限りの大草原(サバンナ)だ。タンザニアと国境をマラ川などで分けているセレンゲテイの北側の部分だ。マサイ族とマラ川からとった名前のこの地には草食動物やそれを餌とする肉食動物がみごとな生態系をつくっている。ヌーのマラ川を渡河する春秋の大移動の圧巻は私たちの好奇心に火をつける。
セレナロッジの眼下に広がる1800平方キロの大サバンナ。ヌーや縞馬、麒麟などがのんびり草を食べている。サファリカーを走らせれば子供に餌の取り方を教えているチータ親子、ライオンの群、岩のように水に浸かっている河馬に出くわし目を見張る。
ンゴロンゴロ(世界遺産)
数百万年前にンゴロンゴロなどの火山が現在の外輪山の部分を残して吹き飛んだ跡のカルデラが阿蘇山に次ぐ世界第二のクレーターになった。その西側には人類発祥の渓谷オルドバイがあるとても神秘な感じがする。外輪山が2400mと高いのでカルデラ内の多くの動物は外に出る事が出来ず、周囲から隔離された生態系を形成している。
急な坂道を上って行きメインゲートを過ぎて樹林の中を走って暫くすると、木々の間から大クレーターの真ん中に湖が白く光って見えていた。望遠鏡で覗くとフラミンゴや河馬の湖が見える。縞馬もヌー、バッファローの群がのんびり草を食べていた。